星崎レンスターズ [神慮の機械外郭]

サークル「神慮の機械」装丁人兼雑文係・10年来の同人二次小説屋の星崎連維が共和国の下僕として作品や同人話をしてます。なかみはようかん。

サークル「神慮の機械」10年来の同人二次小説屋にして装丁人の星崎連維/維如星が共和国の下僕として作品や同人話をしてます。なかみはようかん。

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冬コミ情報:「イラストでわかる! 東ドイツ軍」装丁編集担当&委託頒布

長らくご無沙汰してしまいましたが、冬コミC89関連の告知など。
今回、内田弘樹さんのサークル「プロイェクト・オスト」発行「Ostdeutschland ARMY GIRLS イラストでわかる! 東ドイツ軍」の表紙装丁ならびに本文編集全般を担当させていただきました!ヽ|・∀・|ノ

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内田さんの3日目東G29b「近衛衆兵鉄虎第501大隊」にて頒布の他、2日目東L12a、当「神慮の機械」でも頒布いたします!

詳細な内容は上記リンク先にもある本家サイトにてご確認いただければと思いますが、その名の通り東ドイツ軍をテーマに、内田さんの積み重ねた資料に基づいた分かりやすく楽しい(マジ楽しいです)解説文と、22名ものイラストレーターさんでお届けする豪華フルカラー本です。

……いやー、編集担当の特権で全てのイラストと文章を最初に読ませていただいたわけですが、先行したtwitterでの告知でも触れたように、ホントこいつぁ面白いです。
多分軍事系や冷戦史に詳しくない方でも名前は聞いたことのある「東ドイツ」や「ベルリンの壁」、その向こう側に実際にまぎれも無く存在していた軍隊なのに、まるでフィクションのような「設定」の数々。それでいて、東西分断や秘密警察の支配下という悲劇を味わった人間が確かにその地に生きていたのだという生々しさ。多分知識量としては入門編に類するものなのでしょうが、まさに「東西ドイツ」という言葉でしか知らなかった存在が見事に浮かび上がりますよ。

また装丁人星崎としても、普段の表紙装丁のみならず、22名のイラストレーターさん、そして58pのボリュームを、しかもフルカラーで本文編集・装丁させていただくという大変貴重な機会を与えていただきました。実は星崎、一応本文装丁も芸の内に入っておりまして、一時期某商業ムックなどを担当させて頂いたこともあるのですが、実はフルカラーは初挑戦。諸所に込めたドイツテイスト、皆様のお眼鏡に適えば幸いです!

なお、2日目「神慮の機械」では、今回この他には如星の既刊を扱う事になるかと思います。うまく行けば更にもう一冊コピ本が出せるかもしれないのですが現時点ではまだ未知数です……|;・∀・| 続報をお待ちくださいませ。

神慮の機械・夏コミ新刊「アリーチェ・ロレダンの遺言」装丁

告知が遅くなりましたが、この夏もサークル「神慮の機械」にて、夏コミ新刊「ヴェネツィアの少女アリーチェ・ロレダンの遺言」の装丁を担当しました|・∀・| 3日目東ホ-29aにて頒布予定です!

詳しい内容や書店委託リンク等は「神慮の機械」本家か、以下のpixivリンクからご参照くださいませ。

しかし「オルタネイティヴ・ストーリィ」シリーズも11作目。思えばこの第1作目を新書+帯でデザインしたところから、星崎&神慮の今の帯風デザインが始まりました。最近ちょっと大人しめになってたので、今回は初心に帰って大きく内容を煽る形を採用してみました。……以前と違って、オルタというジャンルも少々解説の必要な時代になってますしね|;・∀・|


f:id:rennstars:20150813002315p:plain:w240:right今回のイラストも前回に続きもで様より賜りました。星崎の趣味にもばっちり合致する金髪っ娘、強化装備にケープマントというリクエストが思いのほかハマって狂喜乱舞しておりました!

これ以前にも書いたかもしれませんが、こういうイラストを頂戴したとき、やっぱり真っ先に考えてしまうのは「デザインでコレを隠したくない」ということ。しかし一方で、本質的に立ち読みに弱い(ぱっと見では理解されにくい)小説の本ですから、タイトル他色々と情報を装丁自体に詰め込みたいのも事実。その結果として生まれたのがこの帯デザインでもあるのですが、最近は「フェイクの帯風」なので帯下エリアはやっぱり見えないんですよねー……。こ、コストとの相談なのであります。ハイ。


f:id:rennstars:20150813004416j:plain:w240:leftまた、前回に引き続き背景は自前で撮ってきたヴェネツィア写真加工です。実に都合よく「重金属雲っぽく見える」雲の掛かった朝焼けの一枚がありましたので、ここぞとばかりに採用。ヴェネツィア本島・聖マルコ広場から眺めると一番美しくなるよう計算されたアングルと謳われる、対岸に浮かぶ聖ジョルジョ・マッジョーレ教会。観光客の少ない早朝を狙ってあの辺りを散歩すれば、こういう背景素材にばっちしのご褒美も得られるという次第ですw

ともあれ、この夏も「神慮の機械」にて、皆様のお越しをお待ちしております!

過去作紹介:まりりんさん@SSBのAV風装丁シリーズ

艦これを愛するイケナイ大人の皆さんに大人気のまりりんさん作「コスプレイヤー榛名」
先日ご案内させていただいた宇古木亭さんの「妄想拡張ディスク」の姉妹本、書店委託も開始されたとの事でちょっと便乗して過去作品のご紹介です。

こちらの表紙は装丁含めてもちろんまりりんさんご自身によるナイスパッケージなのですが、まりりんさんの所では過去長らくこのAVパッケージ風の装丁を手掛けさせていただいて来ました|・∀・|

f:id:rennstars:20150709012720j:plain:w240:rightAV風という事でありがちなラベルシール風キャッチを入れたり、DVD(というよりVHSw)っぽい背を入れるにも本の背だと幅が足りないので「パッケージのラベルを広げた風」にしてみたり……と色々盛り込んでいますが、実は一番しんどいのは「適度に下品にする」という部分だったりします。

是非お手元のAVなり実写系のエロ本なりをご覧いただければ分かるのですが、ぶっちゃけその辺の作品のデザイン・色使い・フォント選びってかなり適当というか雑なのですw それをそのまま同人誌の装丁に持ってきてしまうと単に野暮ったいだけの代物になってしまいますし、他の同人誌とイベントや書店で並べた時にも浮いてしまいます。実際に作り始めて気づいたんですが、そもそもカワイイ系の二次元イラストと実写系AV色使いは心底相性が悪いのです……! もちろん、本家AV側では「だがそれでいい」という感じの下品さなわけですが……

f:id:rennstars:20150709013609j:plain:w240:leftというわけで試行錯誤を重ねたこのシリーズ、結局仕上がってみればいい意味でのエロ下品さを記号や読みにくさギリギリの野暮フォント煽り文で担保しつつ、同人誌装丁としての見栄えのよさを両立させる……という試みに割りと成功できたのではないかと自負しています|・∀・|

このフォーマットだと自然に「文字」で情報量を表紙に詰め込めるのもメリットで、一見さんにも手を出しやすくなるんじゃないでしょうか。この辺は小説本の「帯デザイン」に通じるところがあります。書店などではシュリンクラップされてて立ち読みできませんしね。

f:id:rennstars:20150709014447j:plain:w240:right最後に、少しだけ(?)爽やかなバージョンを。こちらの「麻雀天使のどっち降臨」は一応健全()写真集風にしたものです。「帯風デザイン」を持ち込んでみたケースですね。これの為に声優さん写真集などの表紙を眺めにアニメイトに通ったのもいい思い出ですw

……Amazonの書影だと「帯」がないので参考にならないのですよ!|;・∀・| これホント毎度困るんですわ……帯入り書影マジ欲しい……

ともあれ、まりりんさんのこのシリーズは長らく楽しくやらせていただいてきました。また機会があれば手掛けてみたいものです!

以上、こんな感じで18禁系のデザインもやってますよー、というご案内でした。

そしてもう一つ。こうして私が引いたデザインのラインを、今回のようにそのままご依頼元のまりりんさん自身に引き継いで使って頂いているのは本当に嬉しいですね。この辺はいわゆる「本職だったり専門学校を出ておられるデザイナーさん」だと異なるのかもしれません。あくまで「素人の同人ワーク」として、同人本来の精神「自分でやれることをやる」の延長線上で依頼装丁を引き受けているが故の感覚かもしれません。

次回、こういう感覚を含めた「素人が同人誌を装丁するということ」について、ちょっと書いてみようかと思っています。今しばらくお待ちの程を。

……もちろん夏コミ原稿からの逃避だよ! よ!

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