つい先日、数年ぶりにデスクトップPCを完全新調。
人生で初めてPC触れた時からずっと自作野郎で来たけど遂に手間にメゲてBTOに。まーでもこれで面倒なセットアップトラブルなどとも無縁に生きられる! ……と期待してたら見事に裏切られた上に、原因も分かるかこんなもん!!!!!!みたいなトラブルに2つも見舞われたので後に続く者たちのためにここに久々にPC系トラブル対応録などを記すものである。V8。
マルチディスプレイに起因するPCカクつき問題
とりあえず原因と対応:
- 症状:1秒弱と細かいが完全に一定の間隔でマウスカーソルが引っかかる。動画を再生してみると毎秒1-2フレーム飛ぶ。
- 原因:メインとセカンドディスプレイの間でリフレッシュレートがわずかでも(60Hzと59.951Hz)異なり、かつ(恐らく)NVIDIA製グラボを使っている
- 対応:NVIDIAコントロールパネルの「デスクトップのサイズと位置の調整」からセカンドディスプレイの「スケーリングを実行するデバイス」を「GPU」に変更する
- 環境:NVIDIA GeForce RTX 3060、Intel Core i7-12700F、ディスプレイBenQ PD2500QとモバイルディスプレイDiginnos DG-NP09D
- 敗因:PC新調と共に買い替えたディスプレイ(BenQ)が60Hzの皮をかぶった59.951Hzだったこと
新PCが全体的にカクついていた件、デュアルディスプレイが原因だった。2枚のモニタのリフレッシュレートが異なると発生するようで、とりあえずNVIDIAコントロールパネルの「デスクトップのサイズと位置の調整」から「スケーリングを実行するデバイス」を「GPU」に変更して解決。メイン側は変えない。 pic.twitter.com/Upe52ISL8V
— 星崎連維@C100 D2西い-27a (@rennstars) 2022年7月14日
いやー。分かるかこんなもんその1。
USBセレクティブサスペンド問題「ではなかった」
まずマウスカーソルが引っかかる問題については、別途割と知られたUSBセレクティブサスペンド問題というのがある。要はWindowsが一定時間アイドルのUSB機器の電源を落としてしまうため、USB接続/USBドングル経由無線接続のマウスをしばらく触らないでおくと使い出しに1-2秒動かなくなってしまうというもの。これが引っ掛け問題だった。
というのも、今も原因は不明だが自分の環境ではWindowsの電源設定→詳細な電源設定でUSBセレクティブサスペンドを無効にすると逆にマウスが常時カックカクしてしまう問題にブチ当たり、よく聞くのとは真逆ながら何か関連性があるのではと思ってしまった。結論から言うとなかったわけですよ、ハイ。
セカンドディスプレイが原因と気づく
で、動画をいろいろ再生したらブラウザ再生だろうがプレイヤー再生だろうが毎秒1-2フレームジャンプしやがることに気づき、マウスではなくシステム全体を疑い始めて色々と調査。グラボのドライバ問題というのもよく聞く話で更新してみても解消せず。
やっぱりUSBやBluetoothの線も捨てきれないので、とりあえずPCに繋いでる全ての線を1本1本抜き差ししていったところ、これが大当たりでセカンドディスプレイへのHDMIを引っこ抜いた瞬間に解消。やっぱ地味な絞り込みだなぁ……。
というわけで極めて安直に「セカンドディスプレイ カクカク」でぐぐったところ、まずはWindows10の仕様でメインディスプレイとセカンドディスプレイのリフレッシュレートが異なるとメインディスプレイのレートに引っ張られてしまう問題があると判明。ただ、これは144Hzなどの高レートゲーミングディスプレイなんかと通常ディスプレイの組み合わせでよく聞く話。ウチは2枚とも60Hzのふつーのディスプレイのはず……
BenQ 59.951Hz問題
ここで、BenQ 59.951Hz問題なる存在を知る。ディスプレイのOS側のリフレッシュレート設定がなぜか59Hzになってしまうというもので、特にBenQはこれが60には直せないという話だった。ただこれはあくまで60にできないというトラブルの話だし、一方で2枚のディスプレイでリフレッシュレートが異なっても単にメインに引きずられるというだけでカクつくという話ではない。
そもそも59.951Hzという「約60Hzを正確に返してる」んだか「本当に60Hzでは無い」んだかわからない微妙な数字が、まさか2枚のディスプレイでリフレッシュレートが違うと判定され、しかもそれがカクつきを生じさせてるとはなかなか気づけなかった……。
NVIDIAコントロールパネルで解決
そもそも掛かってくるページは単にリフレッシュレートが引っ張られるという件ばかりで、直接的にマウスが引っかかるレベルでカクつくという話はなかったものの、冒頭の結論で書いたNVIDIAコントロールパネルの設定を変える話に行き当たったので試したところ無事解決となったのでした。
- NVIDIAコントロールパネル → デスクトップのサイズと位置の調整 → スケーリングを実行するデバイス をGPU に変更。
変えたのはセカンドだけね。メインは触らず「ディスプレイ」のまま。
余談:複合問題は本当にめんどくさい
この手のトラブルが久々なこともあったけど、結局本質的には「マウスがカクつく」という症状からUSB周りやBluetooth周り、ひいては電源管理等々まで疑ってしまったのが時間が掛かってしまった最初の敗因だったかも。
動画のフレームが飛ぶというのも、実はBluetoothの不調でキーボードが再接続を繰り返してるときに類似の症例を経験したこともあって画面描画全般がトラブってるという認識になかなか至れなかった。
いやもー、この手のトラブルシューティングをやるには人生残り少なすぎる、と思ってBTOにしたのに! まさかPCとはある意味では無関係の外部機器、新調したディスプレイの方との合わせ技とは! 先代のメインディスプレイは恐らく普通に60Hzだったので遭遇しなかったんだろうなぁ……。
タスクスケジューラからのスリープ解除がなぜか数分遅れてタスクがコケる
後半に続く
この件、まったく解決していない上にちょっと動きがあるのでまた後日 → 書きました。
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