星崎レンスターズ [神慮の機械外郭]

サークル「神慮の機械」装丁人兼雑文係・10年来の同人二次小説屋の星崎連維が共和国の下僕として作品や同人話をしてます。なかみはようかん。

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異次元フェスから来たお前は今すぐ「ストーリー同時視聴会」に参加し蓮ノ空の楽曲に込められた物語を知れ

よく来たな。我々は蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさん(公称)だ。

我々は日々蓮の沼からかろうじて鼻の穴だけを出して呼吸して溺れ沈んでいるが、今回アイマスラブライブ合同異次元フェスで「月火水木めっちゃ良い」「花帆ちゃんカワイイヤッター」「ふーん、蓮の空っていうんだ」「湿度重点」「花宮初奈の顔が良い 特に顔」などの悲鳴を聞いて沼の底から両手を突き出してお前たちの足首を掴みに来た。

……と思っていたが流石に公式もこの機会を逃さず一大紹介キャンペーンを打っている。オタクが千言を費やすよりも公式の強さに殴り倒されて欲しいのだが、中でも特に

「活動記録(ストーリー)同時視聴会」

蓮ノ空の楽曲一つ一つに込められた物語を知る入口として実に最適だったので是非紹介させてほしい。


目次:




なぜ楽曲から来たお前たちにストーリー視聴から推すのか

それは蓮ノ空の楽曲は基本的にほぼ全て毎月のキャラ配信ライブで存在自体初披露されるのが常で、そのライブに向けた日々の物語が楽曲に思い切り込められているからである。

今時どのコンテンツでも物語と楽曲の結びつきはあるが、直接ストーリー中の台詞やライブMCなどキャラ自身の言葉で楽曲の話がされるのは蓮ノ空の最大の特徴の一つと言ってもよい。よくリリイベなどで声優さんが語る裏話や思い入れなどが「表そのもの」で描かれるのだ。

特に劇中ではこれらの曲は彼女たちが自ら作詞作曲している設定なので、物語で語られた関係性や想いがほぼそのまま楽曲に乗ってると思っていい。

Q. 「スリーズブーケの子たちはあの曲で歌われたみたいな関係なんですか?」
A. 「ハイそのまんまです!!!!」

となるのはこのためである。

なおシナリオ自体の良さが蓮の最大の特徴でありライター陣もガチで強力。期待していいぞ男子女子。


さて既に視聴会1日目が昨夜終了しているが、
さて既に同時視聴会自体は終了しているがアーカイブが残っている。基本的に

  • 1日目1~3話がスリーズブーケ編(Day1で月火水木の「Holiday∞Holiday」やDay2の湿度たっぷり「眩耀夜行」を歌った方)
  • 2日目4~6話がDOLLCHESTRA編(弱冠17歳ダンス化物と佐々木琴子がドームで吼えた方)

なのでHoliday∞Holidayが刺さった方は是非1-3話から見て欲しい。

ちなみに物語としてはDOLLCHESTRA(ドルケ)編の方がドチャ重なのでそういう方向が好みの人は4-6話はバッチリ期待して欲しい。自分も最初そっちに殴り倒されて蓮の沼に沈んだ方だったりする。

追記:
  • 12/14(木)に3日目7~8話、梢と綴理(先輩)編の実施が発表されている。しかも蓮の三本柱の最後の1本・キャラライブつきだ! お前たちの参加を待っている!!

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また実はYouTubeでは上記視聴会ではまだ出てこないみらくらぱーく(爆上げ曲ド!ド!ド!をやったりハクチューかわかわヤッターコラボ曲やったりした方)が出揃う第10話、更にその先の第12話まで公開されてたりする。

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「ナンデ? 実際無料ナンデ?」と思うかもしれないが、後述するように蓮ノ空はそもそもシナリオはアプリダウンロードするだけでゲームパート無しに全部見られるシステムなのだ。


ちょっと時間の都合が悪いお前たちへ:ストーリーはゲーム無しで見れる

「昨日の配信も結構長かったみたいだしぃ、コメつきで見るの楽しいけどぉ……」というお前たち。まあ平日だしな分かる

だが安心して欲しい。もちろんしばらく残るアーカイブで見てもいいし、そもそも蓮ノ空メインアプリ「Link! Like! ラブライブ!」ことリンクラ

ストーリーを読むのにゲームプレイ等は一切必要ない

蓮ノ空はリアルカレンダーと同期して物語が展開する作品であり、4月の話は4月に、11月の話は11月に展開され、

キャラは誕生日でリアルに1歳歳を取り、やがて進級し、そして卒業してゆく

このリアルタイム連動という体裁である以上、ゲームをやってシナリオを進めたりガチャでカード引いて育成シナリオを読む形式はそもそもそぐわないのだ。

蓮ノ空は

  • いわゆる一般的なストーリーモード「活動記録」
  • キャラがキャラのままリアルタイム配信してコメントも拾う「With×MEETS」
  • キャラがキャラのままリアルタイムフルモーキャプ&生歌でMCもキッチリやるライブ「Fes×LIVE」

の3本柱で成り立っている。

リンクラはこれらを配信する

「作中世界のスクールアイドル推し活アプリ」

を模しており「アプリゲー」ではなく、その推し活アプリにミニゲームがついている感覚が一番近い。

とりあえず安心してダウンロードしてストーリーを堪能しつつ、この日常配信でストーリーを相互補完して欲しい。


また毎月末にあるライブも当然ストーリーの上に完全に乗っかってるのでこれも是非。

異次元フェスで流れたリリックビデオも最高に可愛いのだけれど、物語を踏まえた上で拝むキャラクターライブはまた格別の味がする。これはストーリーを読んだ後にお勧めしたい。

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なおこのライブのたびにガチで事前告知ゼロの新曲が3-4曲公開される。

蓮ノ空が活動8ヶ月にして40曲超の楽曲を持っている所以である。ツヨイ!



配信? そういや蓮ノ空ってVtuberだっけ、というお前に

蓮ノ空は初期に「バーチャルスクールアイドル」の謳い文句を使っていたし毎週配信があるから「Vtuberなの?」と言われ続けてきた。

まあ流石にそろそろ伝わってきてると思うが蓮はVtuberではない


上にも書いた三本柱の一つ「With×MEETS」はVtuberと同じ技術を使い、しかし基本的に中の人・魂が(キャラは作った上で)喋るVの配信とは異なり、スクールアイドルがそのキャラのままリアルタイムで日常配信をしてコメントなども拾っていくシステムである。




なお配信パートにはメタ一切無し! 完全に作中世界とキャラの体裁で進むし、

彼女たちがポロッとこぼす一言一言全てが蓮の公式の歴史の一部である

……ちょっと詳しい人なら「そんなことマジでやれんの?」という話だがマジである。これは次の記事で詳しく書く → 書いた。

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蓮ノ空はキャストを「声優という声の中の人」以上の、いわば「即興劇もできる魂の中の人」になるまでリリース前から1年もかけて鍛え上げている。スゴイ。しかも指先まで含めたフルトラッキングなので配信中の手癖の演技まで染みつかせてるのだから恐れ入る。

そんなキャストの壮絶な努力と運営の信頼によって生み出されたこのリアルタイム配信によって、

  • ストーリーパートで進行する日々の物語(いわば裏の顔)
  • スクールアイドルとしての日常やライブの配信(表の顔)

この2つが相互補完しながら物語が進んでいくので情報量と没入感がスゴい。


こうして向こうの世界のオタクなら知らないはずの裏ストーリーを読んでいることで我々は誰もが

「まあ日野下花帆の本当の良さを知ってるのは俺なんだけどな……」

と腕組み彼氏面できる、それが蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブという魔性のコンテンツである(言い方)。


今回の「ストーリー同時視聴会」で物語が琴線に触れたのなら、是非公式YouTubeチャンネルからたどれる日常配信With×MEETSのアーカイブで4月5月頃の配信も見てみて欲しい。もちろんアプリ内からでも見られる。

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ストーリーと絶妙な距離感で語られる日常配信でキャラの魅力に気づいた時、恐らくお前は既に蓮の沼に腰まで浸かっていることだろう。

抵抗は無意味だ。 おいでよ蓮の沼!!!


最後に

Q.「待て、今お前さらっと『この子たちは卒業する』って言った?」
A.「言ったかもしんない♥」

蓮ノ空はその性質上、確実に卒業が予想されている(一応明言はされていない)。

1年生は3年間、2年生に到ってはあと2年間しか推すことができない。
3年生が初期配置されなかったのは恐らく流石に短すぎるからと思われる(と思ってたら重要な3年生先輩キャラが登場し、俺たちは既に彼女の卒業という一種の予行練習に怯えている)

蓮の子たちはまさにバーチャルリアリティ=実質現実の存在なのだ。

蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさん(公称)が常日頃から「今始めてくれ」「今体験してくれ」と連呼しているのはこのためである。だってもう彼女たちの3年間の内8ヶ月は過ぎてしまったのだから。

来たるべき進級、新入生、そして卒業──そんな限りある時間をたっぷりと感じながら味わう日々のストーリー。



もう一度言おう、おいでよ蓮の沼!!!





続き書いた

最初この1本だけの予定が結局蓮ノ空3本柱「ストーリー(本記事)」「配信」「ライブ」それぞれに続きを書いてしまったので引き続き沼に向けて歩みを進めて欲しい。

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PCを新調したらマルチディスプレイでカクつき問題とスリープ解除数分遅延でハマった話 (2)

自作トラブルから無縁になりたくてBTOを選択したのに分かるかこんなん!!!に2発も当たって凹んだ件、その1の「マルチディスプレイに起因するPCカクつき問題」に続き2発目である。

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なんせこの2番目の「スリープ解除がなぜか数分遅延する」問題、結論から言うとおそらく現時点では解決不能。殴りたい。


タスクスケジューラからのスリープ解除がなぜか数分遅れてタスクがコケる件

目次:

とりあえず原因と対応

  • 症状:タスクスケジューラのタスクでスリープ解除を指定した時間から3分後に解除され、タスクが実行されない
  • 原因:ASUSのIntelチップセット向けマザーボードでは、3.5時間以上のスリープ解除時に使われるACPI Wake Alarmのバグで25秒/時ずつ解除時間が遅延していく
  • 対応:無い
  • 敗因: ASUSマザーのバグと思われるがユーザー母数が少なく、声も上がりにくい……。



何が起きているのか

分かりづらいのだが、こういうことである。

  1. タスクでスリープ解除タイマーをセットする。自分の場合寝る時に目覚ましにしてるので7時間後ぐらい。
  2. セットした時間から3分後ぐらいに遅れてスリープ解除される
  3. スリープ解除されてるがタスク実行時間を過ぎてるのでタスクがコケる

意味が……わからない……。

スリープが解除されない、などは良くある話である。しかし解除はされるが数分遅れるってどいうこと?

いわゆるWindows Updateスリープ解除問題とは無関係

実は最初にハマったのはこの遅延問題ではなく「なぜかシステムが午前4時にスリープ解除される」。こと。

これ、一番ありがちなWindows Updateでスリープ解除されてしまう問題はグループポリシー設定で対処済みだったし、おまけに確かにWindows Update系のタスクが走ってはいたがそれはスリープ解除から50分後、つまり「普通に起動してたから」に過ぎない。

これは原因不明で直ってしまったので今もよくわかっていないが、1つ前のセカンドディスプレイ問題でのUSB周り同様、午前4時起動は結果的に別問題だったのである。

で、このトラブルと格闘していたら、なぜか目覚まし代わりにタスクスケジューラでセットしているタスクの指定実行時間から約3分後にスリープ解除され、当然3分後なのでタスクが実行されないという本題の方に直面したのであった。

スリープ解除されない、ならまだしも、3分後に解除される is 何

しかも不思議に思って、試しに数分後などにタスク時間をセットしてスリープに入るとちゃんと正しい時間に復帰して上がってくる。何かの間違いだったかと思って放置していたら(目覚ましなので)翌日にまったく同じ問題が発生。発症条件が謎過ぎて困ってしまった。

「オペレーターまたは管理者が要求を拒否しました」……も無関係!

もう一つ振り回されたのが、この「指定から3分後にスリープ解除」されるのでタスクが実行されなかった結果、タスクスケジューラの「前回の実行結果」「オペレーターまたは管理者が要求を拒否しました」が残ること。

これもタスクスケジューラでは定番問題らしい。ぐぐってみると同じタスクの前回のインスタンスが残ってる(要は終了してない)場合、並列で実行する設定にしてないと起動しない、だそうだ。

後から考えればスリープ解除が遅れることとは全然違う話なのだけど、実行しようとして失敗するのに3分掛かったように見えるのかも等々これまた色々設定を変えては試して無益に終わる結果となった。つ、疲れる。

スリープ問題は検索汚染がひどい

地味にフラストがたまるのだが、そもそもPCのスリープ関連は検索汚染がひどい

まぁ汚染と呼ぶには可哀そうなものも多いが、スリープが解除されない、勝手にされる等々、こんな解除が数分遅延するみたいなマイナーなネタは完全に埋もれてしまうのである。

毎度この手の日本語検索がキツいトピックは英語圏に頼るのだけど、残念ながら今回はそっちも空振り。毎度頼みの綱redditなんかでも皆無。

結果的に下の方で別の検索単語を得たことで後から分かったが、そもそもこの問題に触れているのは国内kakaku.comのクチコミと、見つかった限りたった1件のブログのみなのである……。そりゃ見つからんわ。


powercfgで色々と調べる

ただ、先の夜中問題の際にpowercfgコマンドで色々調査できることがわかり、powercfg /sleepstudyで生成されるHTMLのレポートを見ていてふと気づいた。

sleepstudyのレポートって最初ちょっとわかりづらいのだけど、スリープから解除された理由はスリープに入ったときのイベント(System Power State: Sleep)Exit Reasonに入る。スリープ解除のイベント(System Power State: Active)Entry Reasonではないので注意。

で、SleepのExit Reasonを見ると、正しくタスクスケジューラのタスクでスリープ解除された方は

Timer - Windows は、スリープ状態の解除を要求したスケジュールされたタスク 'NT TASK\セットしたタスク名' を実行します。

が入っているのに、3分遅れでスリープ解除された方は

Device -ACPI Wake Alarm

になってる。違いはこれしかない。

ACPI Wake Alarmのバグ?

で、「ACPI Wake Alarm スリープ 遅延」でぐぐったら一発ヒット。

lileenchantee.blog.fc2.com

この方がASUS PRIME H510M-Aで遭遇したのがこれ。

  • スリープから約3.5時間まではアプリケーションがスリープ解除するが、約3.5時間を超えるとACPI Wake Alarmがスリープ解除するようになる。
  • ACPI Wake Alarmがスリープ解除する場合、1時間毎に約25秒ずつスリープ解除が遅れていく

これだよ!

自分のタスクでも7時間程度のスリープ時間で3分の遅延。25秒*7=175秒で大体3分だ。あってる。自分の環境はASUS TUF GAMING Z690-PLUS、要するにIntel Z690チップセットなのでド当たりである。

で、解決……しなかった

上記のページに書いてあった対応は以下の通り。

  • ACPI Wake Alarm(ACPI ウェイク アラーム)が存在する場合はACPI Wake Alarmが優先して使われ、ACPI Wake Alarmが存在しない場合はLegacy RTCが使われる。
  • UEFI(BIOS)設定でACPI Wake Alarmを無効にできない場合でも、デバイス マネージャー上で無効にすれば同じ結果になる。
  • デバイス マネージャー上で無効にする場合はHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\acpitimeのStartを4に変更して再起動する。

ところがそこのサイトにも書いてあるが、

  • UEFI(BIOS)でACPI Wake AlarmをLegacy RTCに変える → 400番台チップセット以降のASUSマザーUEFIにはその設定がない
  • Windows上のデバイマネージャでシステムデバイス内にあるACPI Wake Alarmを無効化する → 500番台以降のマザーでそれをやるとあらゆるタスクからのスリープ解除が無効になり使えない(400番台では機能するとの報告あり)

という次第で、要するに詰んだ

一応ASUSのサポートに英語で(重要)症状を説明して御社のバグではと出してみたけど、初手はまぁ木で鼻をくくったような回答が返ってきた。2022/07/22現在、もう一度念入りに調査を依頼しなおしているけど望みは薄そうである……。

個人的バッドノウハウ解法

とりあえず症状としては繰り返すが

  1. タスクでスリープ解除タイマーをセットする
  2. 3.5時間後以降のスリープ解除が1時間当たり25秒遅延する
  3. 結果数分遅れてスリープが解除される
  4. スリープは解除されているがタスク実行時間を過ぎてるのでタスクがコケる

つまりスリープ自体は解除されるし、遅延時間はほぼ正確に計算できる


よって、起動後にもう一度タスクに足掻いてもらうというのがとりあえずの解法1。

  1. そもそも遅延を織り込んでタスクを早めにセットする
  2. タスク設定の「スケジュールされた時刻にタスクを開始できなかった場合、すぐにタスクを実行する」を入れておく

……が、これだとなぜか起動してから更に3分ぐらい実行までに時間が掛かってしまう。バックアップ等「走ればいい」ものならそれでいいが、正確な時間が欲しいタスクでは使えない。


そこで、もう最高にバッドハックだと思うのだが、ワイの答えは

  • スリープを解除するだけのダミータスクを別途本タスクの数分前にセットする

これである。……いやこれ手動でやってたら発狂すると思うけど、幸い自分の場合はスクリプトからschtasksを使って時間を登録している。なのでスクリプト内で

  1. 時間を指定してタスクを作成させる際に、そこから指定時間と現時刻の差を取る
  2. その差から1時間あたり25秒の遅延時間を計算
  3. 指定時間から遅延時間引いた時刻にスリープ解除用ダミータスクを登録
  4. これによってダミータスクで狙った時間にスリープが解除され、1分以内にセットされた本タスクが走る

これでとりあえず解決。


解決っていうのかよこれは!!!!!!


まぁASUSから真っ当な回答が来るなり、UEFI等のファームウェアップデートで解決したらまた報告しますね…………

PCを新調したらマルチディスプレイでカクつき問題とスリープ解除数分遅延でハマった話 (1)

つい先日、数年ぶりにデスクトップPCを完全新調。

人生で初めてPC触れた時からずっと自作野郎で来たけど遂に手間にメゲてBTOに。まーでもこれで面倒なセットアップトラブルなどとも無縁に生きられる! ……と期待してたら見事に裏切られた上に、原因も分かるかこんなもん!!!!!!みたいなトラブルに2つも見舞われたので後に続く者たちのためにここに久々にPC系トラブル対応録などを記すものである。V8。

マルチディスプレイに起因するPCカクつき問題

とりあえず原因と対応:

  • 症状:1秒弱と細かいが完全に一定の間隔でマウスカーソルが引っかかる。動画を再生してみると毎秒1-2フレーム飛ぶ。
  • 原因:メインとセカンドディスプレイの間でリフレッシュレートがわずかでも(60Hzと59.951Hz)異なり、かつ(恐らく)NVIDIA製グラボを使っている
  • 対応:NVIDIAコントロールパネルの「デスクトップのサイズと位置の調整」からセカンドディスプレイの「スケーリングを実行するデバイス」を「GPU」に変更する
  • 環境:NVIDIA GeForce RTX 3060、Intel Core i7-12700F、ディスプレイBenQ PD2500QとモバイルディスプレイDiginnos DG-NP09D
  • 敗因:PC新調と共に買い替えたディスプレイ(BenQ)が60Hzの皮をかぶった59.951Hzだったこと

いやー。分かるかこんなもんその1

USBセレクティブサスペンド問題「ではなかった」

まずマウスカーソルが引っかかる問題については、別途割と知られたUSBセレクティブサスペンド問題というのがある。要はWindowsが一定時間アイドルのUSB機器の電源を落としてしまうため、USB接続/USBドングル経由無線接続のマウスをしばらく触らないでおくと使い出しに1-2秒動かなくなってしまうというもの。これが引っ掛け問題だった

というのも、今も原因は不明だが自分の環境ではWindowsの電源設定→詳細な電源設定でUSBセレクティブサスペンドを無効にすると逆にマウスが常時カックカクしてしまう問題にブチ当たり、よく聞くのとは真逆ながら何か関連性があるのではと思ってしまった。結論から言うとなかったわけですよ、ハイ。

セカンドディスプレイが原因と気づく

で、動画をいろいろ再生したらブラウザ再生だろうがプレイヤー再生だろうが毎秒1-2フレームジャンプしやがることに気づき、マウスではなくシステム全体を疑い始めて色々と調査。グラボのドライバ問題というのもよく聞く話で更新してみても解消せず。

やっぱりUSBやBluetoothの線も捨てきれないので、とりあえずPCに繋いでる全ての線を1本1本抜き差ししていったところ、これが大当たりでセカンドディスプレイへのHDMIを引っこ抜いた瞬間に解消。やっぱ地味な絞り込みだなぁ……。

というわけで極めて安直に「セカンドディスプレイ カクカク」でぐぐったところ、まずはWindows10の仕様でメインディスプレイとセカンドディスプレイのリフレッシュレートが異なるとメインディスプレイのレートに引っ張られてしまう問題があると判明。ただ、これは144Hzなどの高レートゲーミングディスプレイなんかと通常ディスプレイの組み合わせでよく聞く話。ウチは2枚とも60Hzのふつーのディスプレイのはず……

BenQ 59.951Hz問題

ここで、BenQ 59.951Hz問題なる存在を知る。ディスプレイのOS側のリフレッシュレート設定がなぜか59Hzになってしまうというもので、特にBenQはこれが60には直せないという話だった。ただこれはあくまで60にできないというトラブルの話だし、一方で2枚のディスプレイでリフレッシュレートが異なっても単にメインに引きずられるというだけでカクつくという話ではない。

そもそも59.951Hzという「約60Hzを正確に返してる」んだか「本当に60Hzでは無い」んだかわからない微妙な数字が、まさか2枚のディスプレイでリフレッシュレートが違うと判定され、しかもそれがカクつきを生じさせてるとはなかなか気づけなかった……。

NVIDIAコントロールパネルで解決

そもそも掛かってくるページは単にリフレッシュレートが引っ張られるという件ばかりで、直接的にマウスが引っかかるレベルでカクつくという話はなかったものの、冒頭の結論で書いたNVIDIAコントロールパネルの設定を変える話に行き当たったので試したところ無事解決となったのでした。

  • NVIDIAコントロールパネル → デスクトップのサイズと位置の調整 → スケーリングを実行するデバイスGPU に変更。

変えたのはセカンドだけね。メインは触らず「ディスプレイ」のまま。


余談:複合問題は本当にめんどくさい

この手のトラブルが久々なこともあったけど、結局本質的には「マウスがカクつく」という症状からUSB周りやBluetooth周り、ひいては電源管理等々まで疑ってしまったのが時間が掛かってしまった最初の敗因だったかも。

動画のフレームが飛ぶというのも、実はBluetoothの不調でキーボードが再接続を繰り返してるときに類似の症例を経験したこともあって画面描画全般がトラブってるという認識になかなか至れなかった。

いやもー、この手のトラブルシューティングをやるには人生残り少なすぎる、と思ってBTOにしたのに! まさかPCとはある意味では無関係の外部機器、新調したディスプレイの方との合わせ技とは! 先代のメインディスプレイは恐らく普通に60Hzだったので遭遇しなかったんだろうなぁ……。




タスクスケジューラからのスリープ解除がなぜか数分遅れてタスクがコケる

後半に続く

この件、まったく解決していない上にちょっと動きがあるのでまた後日 → 書きました。
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